スタッフ日記

21世紀に入り、車両の足回りの設計は二つの潮流に分かれました。
コストとスペース効率を優先した足回りと、コストよりも運動性や快適性を優先したものに。

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長い時間を掛けて、私がアライメントの存在にドップリと浸かった経緯を書いて参りましたが、次回からはアライメントの考察に重心を移して参ります。
現行車両の足回りとか、タイヤの性格からひも解くアライメント道にして参りますので、レース現場にウンザリしていた方は楽しみにしておいて下さい。

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前篇で書いたタイヤメーカー（同じメーカー内のブランド別でも）の違いによる特性の違いを知っていないと、お客様が違和感と訴える部分が、それこそアライメントによるものなのか？それともタイヤなのか？分かりません。
「タイヤの特性（剛性感）」と、そのクルマの持つ特性を理解してこそ、初めて真のアライメント作業と言えるのです。

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3番手で予選を走った私も、「これこれ♪ マシンはこうじゃないと！」とポテンザの持つフィーリングが帰って来てくれた事が嬉しくて仕方ありません。
耐久レースなので、しゃかりきに予選を走ってもしょうがないのですが、前日の練習から2秒！もタイムUpしていました。

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前篇で発生した問題とは・・・
それは、普段使っているタイヤとの違和感でした。

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C/SNC（カローラ/スプリンター・ノーマルカップ）の6位入賞をもって、一応のレース活動を終えたのですが、その後仲間の呼びかけで、MINEサーキットで年に3回開催されていた耐久レースに出場する事になりました。
マシンは”長老”所有のEP82スターレット。TNC（トヨタ・ノーマルカップ）車両です。

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まずまずのスタートを決め始まった12周の決勝レース。
1コーナーからの立ち上がりを決め、2コーナーで前走者のインに飛び込み、ブレーキ勝負で8位に浮上します。

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台風の雲が厚く覆い、どんよりとした天候の中迎えた土曜日の予選。
蒸し〃した湿度のせいか、金曜日の練習からMOTECコンピューターのマッチングがイマイチ決まってません。

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裏方として関わっていた９７年でしたが、初期費用の用意に無理をしていた後輩君。
初戦：６位、２戦目：８位とそこそこの成績でしたが、３戦目を前にどうしてもお金が続かなくなって来ました。

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トラブルだらけで1996年の活動を終えると、資金の方も続かなくなり、ましてやエンジンが壊れたままで、新たにエンジンを制作する資金も当然ありませんでした。
そんな八方塞に、またもや光明が。

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