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スタッフ日記

あの「ひと言」のお陰です

2024年6月7日

6月のこの時期になると、必ずお客様のあの「ひと言」を思い出します。

「なぁ、自信無いんなら触らんといて」

それは私が当社に入社した2年目の事です。

入社して直ぐはトラックのタイヤ交換をメインとする部署に配属され、今では見る事が無くなった大型トラックのチューブ入りタイヤと格闘していました。

そして1年経った6月初め、スタッフが辞めてしまい求人が間に合わない姉妹店のコクピット店へと移動辞令が出ました。

オーディオの取り付けこそ未経験でしたが、元々は接客仕事をしていましたし、愛車を触る事が好きだった事もあり、コクピットでの作業や接客は直ぐに慣れるだろうと高を括っていました。

そして出社初日の事。

ピットでは塗装を終えたエアロキットをBMW5シリーズに取り付けていました。

今でこそ路上でBMWを見ない日は有りませんが、34年前の5シリーズはザ・お金持ちの車です。

慣れぬ手つきでスポイラーを手にし、恐々ボディに近づける私を見たオーナーのひと言が冒頭の言葉だったのです。

顔から火が出る位恥ずかしかったです。

また仕事は直ぐに出来るだろう。と言う舐めた考えは、一瞬にして打ち砕かれた瞬間でもありました。

しかし、あそこまでの言葉で自分を辱めたお客様を、その当時は恨んでいた事は紛れもない事実です。

でも時が経ったある日気付いたのです。

あの日の私はプロと言えたのだろうか?と。

お客様の要望に応えるだけの資質が有ったのか?と。

お客様にとって大事な愛車を任せるのに、ベテランもバイトも関係ありませんし、スタッフとしてはお金を頂く以上プロとして接客や作業に臨まなくてなりません。

プロである以上は、お客様の問いかけには必ず応えないといけませんし、出来るなら予想の上を行かないといけません。

それからは、どうしたらお客様に信用していただけるのだろうか?どうすれば喜んで頂けるのだろうか?

そもそも来店していただけるにはどうしたら良いのか?等考える様になりました。

そうしたクエスチョンに答えを下さったのも、多くのお客様方だったのです。

「色々なお店に電話で問い合わせをしたけど、ひと言目で此処だ!と思ったんですよ」とか、「お勧めされたタイヤが素晴らしくて、益々愛車が、ドライブが好きになった」とか、「困った時にアドバイスを頂き、その後の素早い作業で助かりました」

”感嘆”の声は上げていただけたのか?そして”感動”していただいたのか?最後に”感謝”の言葉はいただけたのか?この三つの感で応える「三感応(さんかんおう)」を徹底し、これからもお客様に接して行きたいと思うようになりました。

あの時ハッキリと強い言葉で言って頂いて本当に良かった。そうじゃなければ何百人居るタイヤ屋さんのうちの一人!と言う、お客様の記憶に全く残らない様な人生を送っていたかもしれません。

もしそうだったら、4月に書かせていただいたあのお客様は居なかったかもしれません。

もはや過去の話ではありますが、こうしたお一人お一人との出会いが私の財産ですし、少しでもお返し出来ていれば幸いです。

  

(写真はレグノGR-XⅢ装着後の初回点検時の物です)

       

 

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