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2023年5月24日ホンダ インテグラ タイプR その他 タイヤ・ホイール関連 > アライメント調整
最近は20年前位に全盛を誇っていた、いわゆるヤングタイマーな車のアライメントをする事が多くなりました。
それも若い方が所有されているケースが目につくので、「新車で魅力的な車が少ないんだろうなぁ」と思ったりもします。
今回は2000年代に走り屋さんが競って手に入れていたホンダ・インテグラtype-R(DC5)のアライメント調整です。
ワンメイクレースで長く続いていたシビック・レースの後釜を担った時期もありましたから、当然スポーツカーらしい部分は有るのですが、ちょっと車に詳しい人には、初代ストリームとシャーシを同じとする関係で結構無理した造りでもある事も知られています。
タイロッド(ハンドルの回転を左右の動きに変えてタイヤを動かすアーム)の位置も大昔のアウディが取り入れて失敗(その後採用されていない)したエンジンルーム内に置いたり、リヤのアームも真っすぐで良いロッドをわざと曲げて使ったり(ストリームだと3列目シートの下部の逃げを作るための曲げ)と、至る所にシャーシ併用のデメリットが残っていたのです。
以前も書いた事が有りますが、そんなぎこちない造りが足回りの動きに現れて、インテグラ・レースでも直ぐにタイヤがタレてタイムの落ちが激しい事で知られていました。
前口上が長くなりましたが、そんな背景を頭に入れて現車に挑みます。
車高もかなり低く、けっこう激しく乗られている様ですが、今やこの車も絶滅危惧種ですから、少しでも無理なく長く乗れるようタイヤに優しいアライメント調整にさせていただきました。
調整の前後で試走させて頂きましたが、やはり自然吸気のホンダエンジンは最高ですね。
大事に乗って下さいね。
矢印がエンジンルームを横切るタイロッド・アームです。