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スタッフ日記

前か後ろかで全然違うのです。

2020年5月20日メンテナンス商品 タイヤ・ホイール関連 > アライメント調整

今年に入ってからホイールアライメントの依頼が増え、お陰様で忙しくさせていただいてます。

部品を変えたとか、縁石に乗り上げたとかの”何か”が起こってアライメントを調整する方もいらっしゃれば、タイヤ交換時にショップの勧めで、何とはなしに作業される方もいらっしゃいます。

今回は、前者の”何か”と、レース等で走行特性を変化させたりする場合のキモの話をしたいと思います。

後者のタイヤ交換時の”ついで”の作業であれば、無改造で車両にダメージが無ければ、余程で無い限りメーカーの基準値の中である程度揃えればOkとなります。

しかし、基準値に合わせても、タイヤが上手く使えない(早い話が偏摩耗したりする)とか、、真っすぐ走らないとかの悩みで当店に相談に来られるケースがあります。

何故そうなるのか?

作業後に試走をして確認すれば分かる事も、試走無しでお渡しすると、数値には表れない”特性”により真っすぐ走らなかったり、車両の性格を加味しない調整で、数値上は奇麗に使える筈のタイヤが偏摩耗したりするのです。

足回りの形状で性格や特性が変わる!と言う事は、当日記を読み続けて来られた方ならお分かりだと思いますが、もう一つキーになる部分が有るのです。

それは「タイロッド」の位置です。

ハンドルを回す円運動を、ステアリング・ギアボックス(ラックとも言う)で水平運動に変換し、タイヤを左右に動かす要とも言えるアームです。

こいつが、前輪中央部より前側に有るか?後ろ側に有るか?で特性は変わって来ます。

引っ張って支えるのか?それとも突っ張って支えるのか?

   

       (向かって左側が前方)          (下から見たもので、上方が進行方向)

狭いエンジンルームの隙間での場所取りが、ステアリング・ギヤボックスの立場を物語っていますが、人間の身体で言う所の「肩」に当たる部分で、実は大事な大事なパーツなんですね。

この”位置”も考慮に入れて調整に当たっているのか? そうした部分も参考に、アライメント調整の依頼を考えて見ると良いかもしれません。

 

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