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スタッフ日記

リフトアップとインチアップでの不安定を解消できず

2025年11月6日トヨタ ランドクルーザー タイヤ タイヤ・ホイール関連 > アライメント調整

お取引き先の中古車屋さんから、「ランクル・プラド(150系)のアライメント調整をお願いしたい」と電話が入りました。

 

症状をお聞きすると、「フラフラして走るのが怖い」との事。

 

純正で?まさかねぇ~ と思っていたら、「スペーサーを入れてのリフトアップ+タイヤとホイールを22インチにしている」と言います。

 

       

 

1枚目の写真の矢印部分を見れば見る程、この部分の厚みが”揺れ”を誘発してる様な気がして仕方ないのです。

 

           

おぉ!この前お話した”リフトアップ”です。

 

本格SUVの重たい車体をリフトアップさせて、足元は重たい22インチと路面の凸凹をダイレクトに拾う40扁平タイヤ。

 

100㎏を超える体重の普通の方が、重たくて底が固く曲げるのも大変な靴を履き、つま先立ちで走る様なものです。(分かっていただけます?)

 

やれる事としたら、出来るだけキャンバーをポジティブ方向に振る事と、トウをインにする事です。

 

まずは試乗します。

 

この時に気付いたのは、アライメントと言うよりは足回りの剛性の低さです。

 

とにかく路面の凸凹にハンドルがと言うより、足回りがブルブル揺さぶられている感じで、22インチのタイヤ&ホイールを支え切れていません。

 

轍の中でハンドルが左右に取られるのも、その剛性の低さが影響している感触です。

 

参ったなぁ。本当に厄介だぞ。アライメントでこれを修正するのは厳しいんじゃないのか?

 

それでも気を取り直して測定します。

 

       

 

リフトアップした事によるキャスターの減少と、ほぼ真っすぐだったキャンバーをポジティブ方向へ同時に調整して行きます。

 

  

 

       

 

車重のある車で、ロアアームのカムで調整するタイプの車両は、そのままの1Gで調整するよりは、一度車体を浮かして、タイヤを地面から浮かして調整した方がカムに負担も掛かりませんし調整量も増えるのです。

 

その後キャスター調整をやり直したり、1Gでの締め直しは必要ですが、これが一番車両に優しい方法です。

 

こうしてキャスターを寝かせ、キャンバーをポジティブ側に倒し、アウトだったトウをインに振り一度試乗に出ます。

 

最初がマイナス100%だったとしたら、20%程度は良くなりました。

 

それでも各箇所を動かした割には良化した%は僅かです。

 

最後はタイヤの偏摩耗が進む事をお客様に確認し、キャンバーを振れるところまで最大のポジティブキャンバーに調整しました。

 

それでも良くなったのは5%程度。

 

これも自身が調整したから!の気持ちが入ったプラシボー効果かもしれません。

 

いつもは何処にどのような影響が出ているのか?が朧気ながら分かるモノなのですが、今回だけは全く気配すら感じる事が出来ませんでした。

 

但し、車両を引き取りに来られた中古車屋さんとの会話の中にヒントらしきものが。

 

曰く「このお客さんはプラドが好きで、150が出た時に購入して、直ぐに22インチにして乗っていたんだけど、今回みたいに不安定になる事は全く無かった。それで、モデルチェンジの噂が出たから新車に乗り換えて、22インチは新車に持って来て新たにリフトアップを行った」と言うのです。

 

この話から推察するに、リフトアップが振れる原因なのか?それとも自動車メーカーが行う年次改良で、何処かをコストダウンしたのか?のどちらかになります。

 

全く納得の行かない数時間でしたが、その後「お客さんが『少しは乗りやすくなった』と言ってましたよ」と言っていただけたので、それだけが救いでした。

 

現在の車には、カスタムを受け入れる車体の強さ=余裕が無くなって来ている気がします。

 

やるならとことんまでしないとまとまらない感じですね。

 

はあぁぁ⤵

 

後日談:その後、不安定さの原因はリフトアップさせるために嵌め込んだスペーサーだと判明しました。

普通に考えればガチっと安定させるための足回りの上部に、ゲタをかませて取り付け剛性を下げているのですから、不安定さを生むのも当たり前ですよね。

私的にはお勧めしませんが、どうしてもリフトアップされたい方は、安価なスペーサーで誤魔化そうとせずコイルスプリングで行いましょう。

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