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2025年11月3日トヨタ ライズ その他 タイヤ・ホイール関連 > アライメント調整
大げさなタイトルですいません。
そもそものお話は、「僅か二か月でタイヤがツルツルになった車が有るんですが、そちらのお店がアライメント調整で有名と聞きました。初めての電話で失礼ですが何とかしていただけないでしょうか?」と東予方面の中古車屋さんからの電話でした。
こちらとしてはありがたい依頼ですので、「モチロン大丈夫ですよ」とお受けしました。
車はトヨタ・ライズで、カスタムをしている等は口にされなかったとの事。
それともう一つ大事な事。
「車検を一度は受けてらっしゃいますか?」との質問。(車検時のサイドスリップ点検の際に、万が一ですがトウ調整を行うタイロッドを締め忘れたのを疑ったので)
「いえ。今回新車以来初めての車検の依頼に来られて、その際に『一緒に今の状況(直ぐ摩耗する)を何とかして欲しい』と言われたのです」とおっしゃいます。
ふむふむ。この時点では原因がハッキリしませんねぇ。
そして作業当日。
現車が運ばれて来ました。
ん! タイヤとフェンダーのクリアランスが大きい様な気がするけどなぁ・・・ライズってこんなもん?
ん!コイルスプリングってノーマルは青だっけ?
PCの前に戻り、ライズのコイルスプリングを調べてみたら、どうやら他のクルマと同じ黒の様です。
と言う事はこれは社外品だ!
で、私が知る限り青色塗装をしているのは「エスペリア」社の製品なのですが、ライズ用のラインナップは「スーパーダウンサス」と「スーパーアップサス」がランナップされています。
と言う事はアップサスの方か‼
カタログを見ると25㎜程度上がる様に出ています。
それならトウがインの方向に変化するので、タイヤを擦る様になって摩耗は早くなるなぁと予想しました。
この汚れ具合だと昨日今日交換した物では無いですね。
とすると、タイヤが二か月で摩耗した!と言ったその頃に交換した物なのかな? が第一に浮かんだ疑問です。
そしてフロントのトウ調整を行うタイロッドには触った痕跡が無い事。
(写真は最終調整を行った後なので、触った痕跡が残ってます。)
そして測定です。
やはりそうでした。
フロントのトウが左右ともインに25㎜づつ程寄っています。トータル50㎜=5㎝です。
これだけインが強いと、走行中もずっと擦られ、ブレーキで前へ荷重が寄った時には押し付けられてもっと擦られます。
(柔らかい消しゴムを先っちょが内側へ入るように押し付けながら前へ擦ると、真っすぐ押すのに比べて出て来る消しカスは斜めの方が多くなります。抵抗力の増加を感じていただくと、どれだけロスが生じているか分かります)
キャンバー角は目くじらを立てる程狂ってはいませんでしたので、トウをメーカー指定値に合わせて終了です。
何てことはありませんでした。タイトルが大げさでしたね。
今回は、明らかにカスタムした事による弊害が顕在化した例でした。
自動車メーカーの設計では、走行中のロール(車の傾き)時に沈み込む側をより重要視していると思われるので、車高を下げる方は何とか辻褄を合わせられるのですが、車高を上げる方は厳しい展開になるケースが多いです。
人間だって少し膝を曲げて歩くより、つま先立ちで歩く方が安定感が下がり身体への負担も増えますからね。
最近はリフトアップがカスタムの大きな流れになっていますが、安定感を大幅に下げる行為だと言う事を今一度認識していただきたいものです。
アライメント調整でノーマル同様の状態へ!とは中々行かないケースも多いのですよ。
それではまた推理の場でお会いしましょう。