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2022年10月17日トヨタ エスクァイア その他 タイヤ・ホイール関連 > アライメント調整
ディーラーさんから、フロントタイヤの外側が酷く偏摩耗するエスクァイアのアライメント調整の依頼がありました。
写真で見るとこんな具合です。
1枚目が左で、少しだけ角が丸まってますね。とは言え全体を見ると目くじらを立てるほどではありません。
2枚目の右側が問題なのです。
角の部分が擦って削られた様な摩耗の仕方になってます。
ハンドルを右に切って小回りを多くしているとこの様な摩耗具合になるのですが、アライメントの数値を見ないと100%そうだ!とは言えません。
何故右側にハンドルを深く切るとタイヤがこうなるのか?と言うのは、多くの車両は、右側に回る際に右の前タイヤが倒れ込みながら旋回し始め、外側の角の部分を軸として回って行くからです。(一部特殊な足回りの車は別ですが)
人間もその場で回転する際に、つま先立ちで回転すると安定して素早く回り易いですよね?足をべたッと付けたまま回るのは回りにくいし回転も遅くなります。
タイヤも早く抵抗を少なく切る為と、安定して回転させる為にこの様な回転軸を作っていると思うのです。
また、合わせてタイヤ交換の依頼も受けておりましたが、先ずはこの摩耗したタイヤでアライメント測定をしておきます。
そしてレグノGRVⅡの新品に交換した後で再測定です。
と、測定してみると想像通り右側だけこんなに強い偏摩耗になる数値ではありません。
とは言えユーザー様の生活様式までは変えられないでしょうから、右側に小回りしても酷い偏摩耗しない様にキャンバーを調整します。その際に気を付けないといけないのが、偏摩耗抑制を意識する余り安定感を損なってなならない!と言う事です。
キャンバーを触るのは摩耗と安定が相反するからなのです。
これまでの経験値からキャンバーの数値を決め調整させていただきました。
ハンドルを回す左右の回転数の差が有る限り偏摩耗の差は収まりませんが、右フロントも今迄みたいな事にはならいでしょう。
なんやかんやで4時間ほどかかりましたが、アライメント調整の依頼をして良かった。と思って頂ける様な作業が出来たと思います。