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2019年3月4日タイヤ・ホイール関連 > アライメント調整
フロントを取り敢えず決めた所で、リアのセッティングに入ります。
リアに求める特性は、先ずは滑らせたい時に、何が有っても滑らせられる事が重要です。
FF(前輪駆動)車両の場合、リアが粘り続けると思う様に曲がってくれません。
反対に、リアが滑ってくれたら、それをコントロールさえすれば早く走れるのです。
速く走る事と、相手と競う事の両方が求められるレースでは、リアを流そう!と思ったら、絶対に流せるセッティングでないとお話にならないのです。
前述の通り、リアのバネレートは16㎏/㎜ですが、本当はこれだとチョッと踏ん張り過ぎたのです。
そこで14㎏/㎜に落としてみたものの、これだと粘り過ぎて流すのに必要以上に神経を使います。
もう一度16㎏/㎜に戻し、リアのキャンバーを2度30分から2度まで起こしてはみたものの、バネが硬すぎて余り変化を感じません。
そこで繰り出したのが、ロールケージの斜交バーを外すと言う荒業だったのです。
それでも、最初は横に渡すバーを外し「う~んチョッと違う」次は斜交バーを外し「おゥ!これなら良いじゃん」となったわけです。最後はボディ剛性による味付けとなった訳です。
と、ここまで読んで来られた方で、ダンパーの減衰力調整の話が出て来ないぞ!と思われた貴方。元々14㎏/㎜位のバネレートに合わせて作られていたダンパーなので、とっくの昔に一番強い所で固定されていたのでした。
ダンパーさえ好きな物が使えたなら、バネレートももっと上げられたし、セッティング自体も容易でしたでしょうね。
と、それは決まり事なんだから、無暗にボディ剛性を上げた此方側の失敗なんですが・・・