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スタッフ日記

アライメント前には診察が大事

2024年3月2日ミニ クロスオーバー その他 タイヤ・ホイール関連 > アライメント調整

我々が病院にかかる時、治療の前の診察に時間を取って貰えると安心感が増します。

長い間気になっていたり、痛みが強い症状程、パッと見ただけで「あぁそれは〇〇ですね。お薬出しときます」と言われると、「それだけ?」と不安になりませんか?

アライメントも同じだと考えます。

症状を聞くだけ聞いて、即座に測定に掛かるお店も有ると聞きます。

当店では、先ず症状を聞く場合でも、「どんな時にそうなるのか?」「その症状はいつ頃から始まったのか?またその頃に何かしなかったか?」等詳しくお聞きし、それを実際に試乗で確かめた後、必要と有れば別のリフトで下回りをチェックして車両の不具合を発見した!と言う事も少なくありません。

その不具合を見逃したままアライメント調整をしても症状は治まりませんし、アライメント調整料で不具合箇所が治せてた!にもなりかねません。

今回紹介するミニ・クロスオーバーのお客様もその一例です。

症状としては、走行中常にハンドルが揺れている様に感じる、高速道路に入るとそれが強くなる。と言った具合です。

車両はビルシュタイン社のローダウンキットがインストールされていて、それを入れて暫くしてから症状が出始めたとも聞きました。

この内容からすると、先ずアライメントの不具合から来る確率は1割程度で、車両側の原因に起因するのが9割だろうと予想出来ます。

そして試乗です。

先ず時速20㎞/hでハンドルのシミー(嫌な感じの揺れ)が出始めます。そして加速時と減速時にシミーが強くなります。それに道路の轍に取られるワンダリングがかなり強く、しかも不規則に出ています。

これは車両だろうなぁと思いながらリフトアップしてみます。

先ずは下部から見て行きます。ハブのガタはありません。ロアアーム・ブッシュも割れたり切れたりはしていません。ステアリング・ラック(ギヤボックス)のガタや固定部の緩みやズレもありません。

では上部はと・・・

ありました!ダンパーを固定するアッパーマウントが割れています。

       

       

ここがグラグラでは、足回りが変に動いてしまい不安定になってしまいます。

お客様には「先ずは此処を直してからアライメントを見ましょう」と診断結果を伝え、先ずは悪い部分の修理から始めて頂く事になりました。

1万個近い部品のうちの2つが悪いだけでもキチンと走らなくなるんです。車って高度なバランスの上に成り立っているんですよ。

 

 

 

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