スタッフ日記

お取引先であるディーラー様より、マツダCX-60のアライメント調整の依頼が入りました。

デビュー時に、他のCXシリーズがFF（前輪駆動車）ベースなのに対し、このCX-60は新たに開発されたFR（後輪駆動車）ベースと言う点で大注目の車両でしたから、私も興味津々で作業に臨みました。

リヤのロアアームに清流版を装着する等、下回りを覗くとフロアがフラット加工されているのが分かります。

（ドイツのメルセデスやBMWは既に行っていましたが）

足回りも軽く出来る所にはアルミを使い、強度が必要な部分はチャンと鉄を使っている点は現代風です。

また、これまでのCXシリーズがFF車ベースだったのに対し、60は新規プラットフォームの後輪駆動車で、令和初の国産直列6気筒エンジンを新開発した事によるメリットが足回りにも生かされ、タイロッドを車軸前方に置ける、所謂前引きを実現出来ているのも素晴らしい点です。

但し、乗り味には少し癖があって、直進性が少し足りない気がするのと、ハンドルを切った際の戻りがスムーズじゃない点は、マツダの特徴である年次改良でいずれ直されるのではないでしょうか。

4°～５°の範囲のキャスターをもう少し増やす事が出来れば解消しそうな気はするのですが、調整箇所が無いのでメーカーに頼む事に致しましょう。

調整自体はスムーズ行えて、最初の状態からかなり良くなりましたので、お客様には喜んでいただけると思います。