スタッフ日記

右フロントの足回りを事故で交換した224系クラウンのアライメント調整の依頼が、ディーラー様から入りました。

ロアアームにハブキャリア、それにステアリングラック（ギアボックス）まで交換と、かなりの大掛かりな修理をしています。

ステアリングラックを交換していると言う事は、ハンドルセンター（水平）出しに、かなり難儀する事を物語っています。

ハンドル側でセンターを出すとラック側のタイロッドの左右の長さが違ってきて、ハンドルの切れ角が左右で差が付いてしまいますので注意が必要です。

先ずはラックの左右差を確認します。

ディーラーさんもそこは分かってらっしゃる。左右差は殆どありません。

ハンドルは右に30°以上傾いているので、ハンドルを抜いてセンターに近づけてからラック側でトウ調整と共にセンターを出す事にしました。

それでもキャスターやキャンバーがほぼ左右で揃っている事が助けになり、ハンドルの脱着とトウ調整で完成です。

試走してみると事故をしたのが嘘の様なクラウンらしい走りをしています。

事故に遭われる事は悲劇ではありますが、良い修理工場に恵まれると、その後は事故した事が嘘の様に気持ちよく走れる事もあります。

某中古車グループの様なお金儲けに血眼なお店では無く、キッチリとお客様に寄り添うお店を見つけておくのも豊かなカーライフを送る秘訣かもしれませんね。