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タイヤマン藻岩の日常

VW ゴルフ ヴァリアントのアライメント調整

2023年5月29日

車のフィーリングにとても鋭い感覚をお持ちのオーナー様からアライメント調整をご用命くださいました。

 

車輌全体図を撮るのを失念してしまった(;´Д`)スミマセン

 

早速入庫し下準備をしていきます。

 

まずはキャンバー角測定

撮影角度悪いですね。 -1°25′ でしょうか。

左後ろを撮影しようと思ったら次の工程に移っていたから撮影できず…"(-""-)"ブツブツ

右後ろより僅かに寝ていたようです。

 

トー測定

あらま…

これは左後ろです。

 

こちらが右後ろ。

左後ろがかなりトーアウトの状態です。

 

調整機構はトーのみでした。

お話伺うと、オーナー様自らロアアームを交換されたとか。すごい!

どうりでロアアームだけ際立って綺麗なわけです。

まずはかなり狂っているスラストを補正し、トータルト―をトーイン1mmにセットしてフロントに移行します。

 

右前キャンバー角

-0°57′ かなぁ…

 

左前キャンバー角

-1°15′ とみます。

微調整は出来ない足回りですが、これなら良いでしょう。

 

フロントトー測定(左前)

フロントトー測定(右前)

左が内に、右が外に向いてますね。

即ち、入庫時の段階でリアは右方向へ流れ、フロントはハンドルセンターがズレていなければ左に切った状態で直進する状態になっています。 

 

右側のタイロッド、かなり強力に固着していました。

なんとか痛めることなく緩めることが出来て一安心!

フロントはトータルト―を0mmにセットし試乗をお願いしました。

 

ファーストインプレッション!

左流れがかなり強いということでした。 力を入れてハンドルを握らないと左方向に持っていかれると。

オーナー様の要望でリアとフロントのトータルトーをもう少し強めにセットし二度目の試乗へ!

 

セカンドインプレッション!

一回目よりはよい、しかしまだ流れていくようです。 

緩やかに車線変更をするようなくらいの流され具合ということでした。

もう少しトーを強めにしてほしいとお願いされましたが、これ以上強くするとタイヤの段減り症状が著しく進んでしまうとお伝えし、最終的には相殺するようにリアのスラストを少しだけずらしてみることにしました。

 

サードインプレッション!

OKもらえました! 

良かったー!

 

アライメント的に、数値はキッチリと出しているのに車が流される原因はアライメント以外に由来する場合があります。

・根本的に車そのものが歪んでいる 

・タイヤの種類

車の歪みはフレーム修正しなければならないのでどうにもなりません(;´Д`)

凄いショップだと、歪みを確認できるツールを持っていたりします。欲しい!

 

次にタイヤ。 これは多くの人が知らない事実があり、タイヤ販売に深く関わるものしか知りえない部分でもありますが、タイヤの内部の構造で左側通行用と右側通行用があります。 

国産メーカーでも、一般市販されず輸出される専用モデルがあるのはこのためです。 逆も然り。

 よって、右側通行用タイヤを履いたら流され症状が出るというのは珍しいことではありません。

イメージですが、回転方向指定のある海外メーカータイヤがその傾向強いと思います。

今どきの国産タイヤって、一部のパターンとモデルを除き多くがイン・アウトの指定はあれど回転方向の指定はないタイヤが多いですよね? 

 

 

話は戻り、最終的にオーナー様にはとても喜んで頂けたようで一安心。

アライメントはキッチリと数字を出すことが全てではなく、オーナー様のフィーリングに合わせて敢えてずらすことも大事なことだと勉強になりました。

 

オーナー様、この度はどうも有難うございました!

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