店長の日記

タイヤとは・・・・「タイヤのしごと」

2016年1月15日

タイヤとは? タイヤは自動車にとって最も重要な欠かせない部品の一つであることは誰もが知っていることだと思います。自動車文化の進んでいるヨーロッパでは「タイヤと奥さんは大切にしろ」という格言があるとか、残念ながら日本では重要な部品であることは解っているけど、あまり意識されない部品でもあります。

それではタイヤは実際クルマで何をしているか?どんな役割があるのか?タイヤ屋さんとして、まずはここから綴っていきたいと思います。

タイヤの役割は大きく4つあります。

まず1つ目、走っているときも、止まっているときもクルマの重さを「支える」こと、タイヤはその内側に適切な空気圧を保つことでクルマを支えています。

次に2つ目、クルマの加速力やブレーキ力を路面に伝え、クルマを「走らせる」クルマを「止める」こと、クルマが路面と接しているのはタイヤだけ アクセルやブレーキで操作したことをタイヤが路面に伝えます。

3つ目は、クルマを「曲げる」こと、2つ目の「走る」「止める」と同様に、路面との摩擦を利用して、ハンドルで操作したことを路面に伝え、クルマの進む方向を変えることを可能にします。

最後の4つ目は、路面の凸凹を吸収し「衝撃を和らげる」こと、タイヤは適切な空気圧を保つことで、路面の状況に合わせて変形しスムーズな運転を助けます。

かつてのタイヤはこのうち「支える」ことと「衝撃を和らげる」ことに重点をおいて作られていましが、クルマの高性能化、高速化に伴い「走る」「曲がる」「止める」といった運動性能(グリップ力やケース剛性)がより高い次元で求められるようになってきました。

※最近の高性能車が使用している偏平タイヤ(薄っぺらいタイヤ)は、主に高速走行時の運動性能を向上させるために使用されています。

高速走行時のハンドル操作で、もしタイヤが大きく撓むとクルマの動きは運転者の意図した通りに反応せず不安定な状態になります。

偏平タイヤは接地面に比べサイド部が少ない形状で、ケース剛性を高く設計してあります。

そのためタイヤが撓みにくく、高速走行時のハンドル操作にも的確に反応し安定した走行を可能にします。

反面、タイヤが薄っぺらくなり、タイヤ内側の空気量が少なくなるため、クルマを「支える」ために、高い空気圧を充填しなければなりません。

もともと「衝撃を吸収する」サイド部が少ない形状ですから、乗り心地が普通のタイヤよりも硬くなり、快適性能は低下してしまいます。

・・・でも

技術はどんどん進歩していって、偏平タイヤでも最近のタイヤ(特にレグノ)は乗り心地良いんですねぇ。


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