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タイヤマン藻岩の日常

私見

2024年1月23日

今回この記事を上げようか上げまいか、悩みました。

ですが、タイヤの販売や作業に従事する者として『啓発』という意味も込めて記事にすることに決めました。

私はプロのライターでもなんでもないので、文字だけでは上手に伝わらない部分があるかと思います。 

私見が含まれる部分があります。結構辛口な考えも入ります。

なのでそれはあんた違うんでないか??という部分はご指摘ください。真摯に受け止めます。

 

 

昨年より、『タイヤ脱輪による事故』の報道を見聞きする機会が多いかと思います。

今年に入ってからも、これまでに数件発生していますね。

特に『乗用車』の脱輪事故は昨年秋ころから異常に多く感じませんか?

実際多いのです。 しかし、件数の多少に拘わらず脱輪事故というのは毎月一定数発生しているのです。

 

 

多く感じるその答えは単純明快、ニュース等で報道されている回数が多いからです。

高齢者の運転操作ミスによる事故が多く感じるのも全く同じ理由だと思っています。

 

全ては昨年11月、西区での痛ましい事故からです。

 

車を使う以上、脱輪とは誰にでも起こりうるものです。不正改造車とか週末しか車を使わないサンデードライバーとか関係ありません。

その原因と理由は今回の記事の主旨から外れるので割愛します。

 

 

昨年12月の事です。 予約されずフラッと来店されたご高齢のオーナー様。

運転中にハンドルがガタガタとするんだ!異常がないか足回りを見てほしい!ということでいらっしゃいました。 この時は作業もかなりバタバタしており、すぐには診れないけどお待ちくださいますか?

と訊ねると快諾してくださり約一時間後に入庫。 足回り等を見ても何も異常なし…

ここで作業した永井社員は『( ゚д゚)ハッ!』とし、ホイールナットの緩みが無いかチェックすると四輪全てのナット(軽なので16個)が手でも回るくらいユルユルで今にも外れそうな状態でした。

話を聞くと前日にご自身でタイヤ交換をされたようです。 

一時間待つのが面倒でそのままお帰りになっていたら……多分ニュースになる事態になっていたでしょう。

 

もう一つ同じく昨年秋の事ですが、当店にて履替えをされ約一カ月が経過したころに一本の電話がありました。

走行中にハンドルがガタガタとするのを感じたのですぐにディーラーに持っていったらナットが緩んでいた、ということでした。

前輪なのか後輪なのか(恐らく前輪)、また何個のナットが緩んでいたのか聞きそびれましたが、どうしてくれるんだ!!!などと怒ってなどはいなく単純に報告しておかなければということで電話を頂きました。

この時はお取引先ということもあったので大人の対応をしましたが、内心は『ん~~(-_-;)』でした。

 

例えば、作業後自宅に到着するまでの間にナットが緩んだ!外れた!であれば作業をしたこちらに明らかな非があります。

しかし、一晩経ったらもう車の使用者の責任になるわけです。

 

 

何故だと思いますか?

 

 

運行前の車輌点検は使用者の義務であり、法律で定められているからです。

もう少し細かく言いますと、社用車や事業用車は道路運送車両法47条と48条で日常点検と定期点検が義務づけられています。

なので運行前に点検はされていないんですね?という事です。

 

では一般のユーザーはどうでしょう? 勿論あります。ですが、社用車ほど厳密ではありません。

少し曖昧ですが定期的に日常点検をしましょう、なものです。(日常点検の内容も今回は割愛します)

言い換えると頻度はユーザー任せな部分です。 毎日でも、週一でも、月一でもいいんです。

 

日常点検に関しては免許を取得する際、教習所で全員が習っていますね。

 

整備工場やDラーが、半年点検や12カ月点検、24カ月点検の案内をしてくるのにはちゃんと理由があるのです。(24カ月点検は車検と時期が重なるので、あまり馴染みが無いかもしれませんが)

 

私たちもタイヤを販売し、お客様がお帰りになる際に『100㎞点検』をしていますので~と口頭で伝えていました。(以前はハガキでサンキューレターを兼ねて案内していましたが全く効果ナシ)

 

これは何かと言いますと、新品タイヤ交換後100㎞走行若しくは、一カ月経過のどちらかでご来店くだされば無料で空気圧の減少がないかのチェック、ナットの緩みが無いかのチェック等をします!というものです。

昨年からは新品タイヤ購入に拘わらず、タイヤ交換やタイヤを外す作業をした場合でも気に掛かることがあればご来店ください、と伝える様にしました。

 

それまでは、はい 分かりました~とは言ってくれるものの、点検にいらっしゃった方は100人中10人も居るか居ないかくらいなものでしたが、昨年11月以降はお客様たちの反応がまるで違います。

 

しっかりと耳を傾けてくれるようになりました。 そして安全点検にお見えになる方も信じられない程増えました。

 

最後に…

 

脱輪の一歩手前、即ちナットが緩んだり、ボルトが破断する理由はいくつもあります。

作業者が人為的ミスを起こしていないと仮定した場合、いかに使用者が普段から意識してハンドルを握り、自動車を運転するという事がどれだけ重い事なのかを認識することがとても大事なのです。

 

点検点検ーー!なんて言ったって分からない人には分かりません。

なので私たちをどんどん使ってください。 分からないことはご説明します。場合によっては料金が発生することも有るかもしれません。 無料で出来ることならとことんやります。

相談だけでもお気軽にご来店ください(*´ω`*)

 

安心安全なカーライフを!! 

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