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2021年6月22日
当店のタイヤ保管サービスを10年以上ご利用頂いているオーナー様
現在はR58のMINI クーパーSに乗っておられますが、ちょっとしたお話からエンジンオイル交換のご依頼を頂きました。
R58のMINI うっかり写真撮り忘れたのでネットから拝借
拝借画像なので小さくしよ(;´・ω・)
よく街中で見るBMW MINIは4枚ドアの4人乗車ですがR58はクーペです。可愛い!
このオーナー様には悩みが一つあるのです。
それが
エンジンオイルのエマルジョン(乳化)です。
それも結構な量で、撮影したときは1.5cmくらいの厚みがありました。
オイルが乳化するには当然理由があります。 さすがに私は化学的なことは専門外ですがオイル中に含まれる極々僅かな水分や、エンジン内で発生する水分、取り込まれる大気中の水分等が挙げられます。
このオーナー様の場合は、単純に一回の走行距離が短すぎることが原因なのです。
通勤距離があまりにも短すぎるがために、暖機状態にならずエンジンオフ
すると、結露が発生しオイルと混ざりあってしまうと考えられます。
オイルフィラーなどに乳化物質が溜まるのは、水分が溜まりやすい部分だからだと思います。
乳化しているということはオーナー様もご存じで、当店でオイル交換をする前は某量販店でオイル交換を依頼していたようです。
いろいろと添加剤も試したようですが、その添加剤や上質オイルの能力を遥かに超える勢いで乳化したんでしょうね。
写真をお見せしたときはあまりの状態にガッカリされていました。
オイルフィルターが冷却水タンクの下にあり少々難儀します。
あとから分かったのですが、冷却水タンクのボルトを一個外せばよかっただけです(;´Д`)
そうすれば、フィルターにアクセスできたようです。
そうとは知らずフィルターケーストップを緩めたあと、フロア側から取りました。
メーカー指定粘度は0W-40ですが…
5W-40の4CT-Sだと予算オーバーになってしまうので、ストリートスペックの全合成オイル、プロS30(0W-30)とプロS40(10W-40)を2リットルずつブレンドしました。
これで、5W-35という絶妙な粘度になることを狙いました。
同時にeクリーンプラスも添加しました。 即効性のフラッシングとは違い遅効性なので、次のオイル交換までじっくりとエンジン内部の汚れを抱き込んでくれます。
これで、エンジン内に点在するであろうエマルジョンも溶解でもしてくれたらなぁ…どうなんでしょう。
添加剤も可能な限り同じメーカーで揃えるべきです。
(オイル中の)添加剤と、後入れ添加剤の中に含まれる添加剤がそれぞれ強く結びつく為には同じオイルメーカーである必要があります。
それが他社メーカーとの組み合わせになってしまうと効果が薄れるようです。
オーナー様、ご用命有難うございました! 次回はもっとスムーズに作業できますm(__)m