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タイヤマン藻岩の日常

冷却水交換

2021年3月26日

自家用車のメンテナンス記録 ラストです。

 

これで当座、時間と労力が大いに消費するメンテナンスは終わりです。

 

ラジエータードレンにアクセス為に、インタークーラーを外さねばなりません。 NA車ならリフトアップすればすぐにドレンを緩められます。

 

 

理由あってエキスパンションタンクも新品に交換します。 BMWはここで加圧されるのでサブタンクという考えにはなりません。  

 

 

ロアホース側がしっかり嵌っていてなかなか外れません(;´д`)汗汗

 

 

取り付けが終わったら精製水を注ぎ、古い冷却水を薄めます。

 

電動ウォーターポンプなので、バッテリーチャージャーを繋ぎ電源を確保! 電動ウォーターポンプはエンジンを掛けずに冷却水を循環させられるのはよいですが、バッテリー食います。

排出→精製水入れる→電動ウォーターポンプ作動

 

この工程を7回ほど繰り返し、ようやく古い冷却水もほぼ透明になりました。 この時点で数時間要してクタクタです。

 

いよいよクーラントを注ぐその前に!

 やはりワコーズのクーラントブースターです。

輸入車にラジエーターの漏れ止め剤はご法度ですがクーラントブースターは大丈夫です。

 このクーラントブースターに求めるものは二つ、消泡性能の向上と熱交換率の向上です。

 

 クーラントにも消泡剤は含まれています。何故だと思いますか?

泡には熱が溜まりやすく高温になりやすいので冷却効率が悪くなります。

 泡が発生しにくい、発生しても消しやすい、これが消泡剤の役割です。

 

 熱交換率は、ラジエーターの大きさが国産車より小さい輸入車には肝です。

 そのため、入っているクーラントの成分も違いがあります。

 

一般的な国産用は赤や緑ですが、これはエチレングリコールが主成分で熱交換率は悪いです。

 

プロピレングリコールは輸入車の補修用クーラントです。輸入車もクーラントのロングライフ化で新車出荷時はエチレングリコールになっているメーカーもあるようです。  しかし、補修用として販売している純正クーラント(1冬のアンチフリーズ)はプロピレンだったりするみたい(;´д`)

 

 更には、規格というのもちゃんとあり、国産用やBMWはG11規格、その上にはG12(ピンクや赤)新しいG13はグリセリン系……

 互換性もあったり、混ぜるな危険!な組み合わせもあるので、冷却水が減ってきたからといって市販されている冷却水を安易に混ぜるのは一時的にはよいとしても長期的に考えると良くない場合があるので、専門店や贔屓にしている整備工場などに相談するのが良いでしょう。

破損や故障、思わぬ出費に繋がるかもしれません。

 

特に輸入車オーナーの方は要注意です。

 

クーラントはどれも同じと、国産車用のクーラントを普通に入れている方が、ネット上で散見されます。

 エキパンタンクの破損、ホースの破裂、サーモの固着等事例が多いのもそういった『合わない』ものを使っている事例が多いよう感じます。

 長く乗ると必ず交換する部分ですが、そのサイクルが早まるのと、故障の仕方が半端じゃない、そんな感じです。

 

今年の夏も猛暑が続くかもしれません。体も愛車もノートラブルでいきたいですね!

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