店長の日記

スタッドレスタイヤは何シーズン使えるのか?

2019年10月9日

スタッドレスタイヤは何年位使えますか?
ミゾがあれば何年でも大丈夫?
こんな質問をよく受けるシーズンになってきました。

夏用タイヤであれば、3年~4年位で距離でいうと3万~4万キロ位だよってすぐ言えるんですが(勿論走り方やタイヤの種類によって差があります)  
スタッドレスタイヤは難しいんですよね~、装着期間も走行距離も様々なんで一概には言えないんですよね、早い方は11月上旬~5月までって方もいるし、12月から3月って方が当店では多いかな?
当店のお客様は大体4年~5年位のサイクルで交換される方が多いですね(ブリヂストンのブリザックを使用)
まだ大丈夫?って聞かれた時は、我々では残ミゾはもちろん硬度計でタイヤの硬さを調べたり、どんな所を走るか聞いたりしてアドバイスします。

スタッドレスタイヤで重視する点は残ミゾとトレッド部の柔らかさを保っているかの2点です。
残ミゾは夏用タイヤにくらべかなり深く作ってありますが、これは特に新雪やシャーベット路面で影響があります。残ミゾが少なくなった冬タイヤは柔らかさを保っていたとしても、これらの路面での性能が低下していて危険です。
次にトレッドの柔らかさですが、これは凍結路等に大きく影響してきます。スタッドレスタイヤは夏用タイヤとは全く異なるゴムを使用しています、メーカーにより様々な工夫をして、オイルを混ぜたり、ブリヂストンは発砲ゴムを使用したりしていますが、氷点下の世界で柔軟性を保つのがいかに技術の必要なことか解るところです。そもそも柔軟性がなければスタッドレスタイヤは凍結路でグリップできません。各社、エッジ効果、吸水効果、密着効果など氷上でのグリップを得るためにいろんな技術を使用していますが、それらはトレッド部(路面との接触部)の柔らかさが保たれていてこその技術です。この為、トレッド部の柔らかさが一定以上保たれていないスタッドレスタイヤは冬用タイヤとしては使用すべきではありません。

では、柔らかさは何年位保たれるのか?
ここが重要なところです、当店のお客様のブリザック(発砲ゴム仕様)では5年使用したタイヤでもまだ柔らかさが保たれていました。メーカーによって様々ですが大体3シーズンが目安といわれる中、ブリザックの優位性が確認できるところです。モチロン保管状態や使用状態によっても差がありますが、3シーズン目に入ってまだ残ミゾがあって使用したいというときは、一度硬度計で柔らかさを保っているか確認をオススメします。

 

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