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スタッフ日記

銘酒「牧水」

2014年3月17日

おれ達おとうさんが、およそ20年来飲み続けている日本酒があります。

生もと造り 本醸造 「牧水」

信州長野佐久市にある武重本家酒造が造っている日本酒ですが、数ある日本酒の中で、この酒が一番のお気に入りです。

酒を造るうえで、酵母を加えて発酵させるのですが、昔ながらの2ヶ月ほど時間をかけて発酵させる方法を「きもと造り」といい、時間を短縮して3週間ほどで発酵させる方法は速醸といい、ほとんどの日本酒は速醸で造られています。

飲み比べるとわかるのですが、きもと造りのほうが断然美味さが違うのです。

白玉の

 

 歯に染みとおる、秋の夜は

   酒は静かに、飲むべかりけり

この歌は歌人であり、大酒飲みの若山牧水が、当地で詠んだ歌だそうです。

歌の意味はある人によれば、次のように説明されております。

ご指摘のように枕詞の意味もありますし,

『白玉』とは『真珠』のことでもありますが,

『きらきらまぶしく光を放つうまい酒』と解釈しています.

「白玉の」に続く「歯に染みとおる」は,

真珠の玉では絶対染みとおりません.

いやむしろ真珠の玉であれば,歯に当たるとガチガチと音がします.

『白玉』は酒好き牧水ならではの『お酒』の究極表現です.

なぜなら牧水はご存知のように部類の酒好きでした.

その酒好きの牧水が酒の別の表現として,

『お酒』を『一滴のしずく:水滴』から『白玉』と連想させ

「究極の『酒の表現』として使ったとしてもおかしくない」からです.

つまり下の句に「酒は静に飲むべかりけり」と続きます.

当然上の句で「お酒」は使えませんので,

先の「きらきらまぶしく光を放つうまい酒」との,

枕詞的意味を持たせ,『酒の究極の表現』を,

『白玉』と位置づけ開花させたものと,

個人的に解釈しています.

武重本家酒造から、毎年「酒蔵開放」の案内が届きます、今年は3月21日となっており、一度15年ほど前に、家族で訪問したことがあるのですが、出来立ての新酒を飲めるのと、手打ち蕎麦の美味しさが忘れることができません。

今年は行ってみよう、来年は行ってみようと思いつつ、15年の月日ががたってしまいました、、、

さて今宵も一人さびしく、冷酒でも飲みますか、、、、

  「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく」

                          牧水

                                 藤本

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