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スタッフ日記

奥飛騨悲歌

2011年11月21日

毎年恒例のブリヂストンタイヤ大阪カンパニー傘下のタイヤショップ契約店の旅行に行ってまいりました。

今年は11月13~14日にかけて、岐阜県の郡上八幡~下呂温泉(一泊)~飛騨高山~白川郷の日程でした。

東海北陸自動車道が開通したおかげで、これまでは秘境といわれていた、白川郷などへは、あまりにも距離がありすぎて一泊二日の日程では無理があったのですが、高速道路が開通したので難なく行けるようになったのです、便利な世の中になりました。

以前から草津温泉、有馬温泉と並んで日本3大名湯といわれている下呂温泉に一度入浴したかったので、温泉好きなおれ達おとうさんは出かけるまえからわくわくしていたのであります。

バスガイドさんが言うにはお湯には3回以上入浴しないと、温泉効果がないそうです。

一回目の入浴はアカを落とすため、2回目は疲れを落とすため、3回目から温泉効果が出てくるそうです。

旅館は下呂温泉で一番有名な旅館で、浴場だけでも5箇所もある立派な旅館でした。

さすがに天下の名湯といわれるだけあって、適度な滑りとさっぱり感があり、何時間でも何回でも入りたくなる温泉です。

ゆったり温泉に浸かったあと宴会が始まりました、もちろん若くて綺麗なコンパニオンさんも沢山きましたので、鼻の下が長いなおれ達おとうさんは大満足です、天下の名湯と美味しい料理と若くて綺麗なコンパニオンのお嬢さんたち、、、、、、、至福の喜び、桃源郷の心地よさ、長生きしてよかった、、、。

宴会のあとは、別棟のホールで「ニューハーフ」ショーの観劇があり、妖艶?な美女の歌あり、トークありの舞台でした、女装の男は始めて見たのですが、、アリアリの男でもここまで変身できるのですね、、立ち居振る舞いは全くの女性で、びっくりしました。

さて、宴会もニューハーフのショーも終わったので、酔い覚ましに少し表を散歩することにしました。

聞くところによると、旅館の前を流れる川の中州に混浴の露天風呂があり、誰でも無料で入浴できるとの話でしたので、おれ達おとうさんは、スケベ心と興味本位で覗きに行きました。

以前は裸で入浴できたのですが、東京で有名な芸能人が公園で裸になって、警察の調べを受けたそうですが、それ以来この混浴風呂も水着着用が義務づけられたそうです。

橋の上から丸見えで、そのために裸で入浴すると「公然わいせつ陳列罪」で捕まるので、何らかの布キレを身に巻いていればOKだそうです。そりゃかの芸能人はさぞかし立派な宝物を、お持ちでしょうが、おれ達おとうさんには無縁なのに、無粋な規制です。

旅館で履いてきた下駄の音を忍ばせながら、露天掘りの湯船に近づいていくと、お風呂上りの年配の女性が、ほてった体を川の夜風で冷やしていたので、声をかけて見ました。

「このお風呂は、水着着用ですか?」

「お兄さん、大丈夫、こんな真っ暗な新月の夜は、何も見えないから、お入りなさい」

こんな年寄りでも、お兄さんと呼ばれると嬉しいものです。

声をかけてくれたご婦人は、旅館で働いている芸者さんか、仲居さんか、ヤトナさんか

いずれにしても、はっきりと顔は見えないのですが、なにぶん、声が若々しいのです。

「でも、タオルを持ってきていないのです」

「そしたら、ワタシのを、貸してあげるから、お入りなさい」

そこまで、誘われたら絶対に断らないおれ達おとうさんは、真っ暗闇の河川敷で素っ裸にあいなりました。

畳30畳敷きぐらいの湯船に浸かっていると、なにやら話し声が聞こえてきたので、耳を澄まして聞いていると、若い男女のペアが何組か楽しそうに入浴しているのです、、、

よ~し、今度下呂に来る時は、おかぁさんとこの風呂で混浴をしてみようか、、でも100㌫反対されるやろな、、、、

「なぁ、あんた、アホか、気が狂ったんと、ちゃうか、、」

やっぱり、誘うのはやめとこ、、

ゆっくり入浴して、体も温まってきたので、お風呂をあがり、ご婦人にタオルを借りたお礼に、ラーメンを食べに行きませんかと誘ったら、快く受けてくれ美味しいラーメン屋さんに徒然で下駄の音も高らかに、向かったのですが、明るい街頭の下に来て何気なくご婦人の御顔を見ましたら、このおれ達おとうさんより10歳ぐらい年上で、若さと美貌をどこかに置いてきたような、お方です、、

あのまま、暗がりで別れていれば、淡い思い出として脳裏に焼きついていたのに、、残念無念

さらに悪いことは続くもので、御代を払う段になって、財布を持ってきてないのに気が付きました。持っているのは旅館の部屋の鍵と身に着けているのは屋号が染められている浴衣で、金目のものはなんにもありません。

「すみません、財布を持ってきてないのですが、旅館のフロントで清算できめすか?」

「申し訳ありませんが、どなたも現金で清算していただいてます。」

まぁ、考えてみればあたりまえの話ですよね、、たかだかラーメン2杯で旅館まで集金に来てくれないですよ。仕方がないので、旅館まで財布を取りに帰ることになりました。

     ハックション~       ズルズル、、、

部屋に帰って、財布を持ってラーメン屋さんにラーメン代を払い、来た道を取って返し、部屋に帰ったのですが、その時は体も冷え切って、ブルブル震える悲しい思い出になってしまいました。

画像はおれ達おとうさんではありません、他のHPから借用しました。

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