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2016年3月7日
おれ達おとうさんは、長い人生で、いろんなことを見聞きしてきましたが、春画だけはこれまで実物を見たことがありませんでした。
せっかく京都で春画展が開かれているので、好学のために蛮勇を出していくことにしたのです。
これはひとえに、中世から江戸時代にかけて庶民の生活様式とゲイジュツをを学ぶためであり、スケベな好奇心からでは、決してありません。
それでも、少しばかりの羞恥心はおれ達おとうさんにも無いわけではありませんので、マスクをし、うつむきかげんで美術館の前で入場しようと思ったのです
、2月の最終日曜日だったのですが、暖かい陽気と観光地京都なのか、平安神宮近辺は観光客でごったがえしてました。
細身美術館に着いて、入場券を購入しようと窓口に向かうと、なんと来館者であふれ返っているのです。
年齢別に区分けしてみると、なんと3割近くが20^30代の若い女性で、残りが老夫婦やおれ達おとうさんみたいな、一人の来館者です。
いや~~~驚いたのなんの、うら若き女性がグループやたった一人で春画を鑑賞に来るなんて、考えられませんでした。
「いやらしい」と思う人が「いやらしい」のであり、芸術と思えば崇高な気持ちになれるのであり、根っからスケベ~なおとうさんは、いい勉強になりました。
生まれて初めて見る春画は、最初にみた瞬間はさすがに男女が重なり合っている局部は凝視できなく、困ったのですが、何点か見ているうちに不感症になって、あまり違和感を感じず、描かれている人物や背景に興味を持ったのです。
中世から江戸時代にかけて、庶民からお殿様まで春画を楽しんでいたと思うと、明治時代から今日まで、むしろセックスにたいして日本人は抑圧されてきたのかな~~~。
本来性行為はおおらかで、明るく逞しかったのではなかったかと思うのです。
あまりの混雑ぶりで、最後まで鑑賞できずに途中できりあげて、美術館を後にしました。
今でも思うのですが、うら若い女性が春画を凝視している姿が、頭の中にこびりついています、トラウマになりそうです。
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