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スタッフ日記

初夢 「総理大臣に、なったなら」

2010年1月4日

日本は世界のマザー工場になれ       

トヨタ自動車のエコカー「プリウス」が、大幅に売り上げを伸ばしております。地球温暖化防止、エコ対策にいち早く組んだトヨタの技術が世に認められた結果であり、日本の先進技術がまだまだ、世界に通用する証でもあります。ではこのプリウスがどのように、市販化され技術の進化がみられたのだろうか最初に市販化されたのは、1997年であり、その後度重なる改良が加えられ今日に至っているのであり、いきなり完成車が世に出回ったのではなく、当初は異端児あつかいで、街でプリウスを見かけても、「変な車」扱いを受けていたのである。しかし、当時のプリウスユーザーには、この車をより使いやすい完成車に仕立てあげる余裕があったのである。この余裕とは金銭的な余裕もあるが、この未知数の商品を熟成させる時間的余裕も含まれていたのである。発売当初は技術的にも、デザイン的にも未熟さがあるにもかかわらず、時間を費やして完成度を高めて今に至り、今後も最高のハイブリッド車をめざして 消費者の要求に答えるべく世界をリードしていくことであろう。

過去の日本のあらゆる産業の成長は、勤勉な労働者と、有能な経営者が日本を世界一の技術立国に育て上げたように理解されているが、もう一つ欠落している大事な要素がある、それは日本の消費者である。日本の消費者は、類まれに見る厳しい商品知識と、その商品が回りに及ぼす影響をたえず、考慮しながら購入し消費をしてきたのである。

これは日本人の持っているすばらしい資質であり、またどの国の文化も余すことなく受け入れ、見事に日本に溶け込んで開花させていく能力も兼ね備えている、あらゆる宗教、食文化、風習を何の争いごともなく受け入れ見事に日本文化に組み入れてきたのである。そしてなによりも大事なことは、これら次世代の商品を育て上げていく日本の産業構造や、安心できる社会保障が、根付いていたからこそ、未完成品でも購入し紆余曲折を経ながら世界で賞賛してもらえる商品が出来上がったのである。

しかし、現在の日本の大手の製造業を見渡してみるとどうだろうか、少しでも製造原価を下げるために、契約社員や期間工、派遣社員などを雇い入れている始末である。はたして彼ら労働者が、日本が世界に誇れる「プリウス」を買うであろうか、せいぜい廉価な車を買うか、それとも車に見向きもしなであろう。では、日本はこれから世界で通用する最先端の技術はどのように、商品化すればいいのだろうか、中国か欧米か、その他の開発途上国で製造するのか、答えはNOである。やはり日本の厳しい消費者の満足感を十分にクリアーしてこそ、世界に通用する「物づくり」ができるのである、これは一業種が出来うる問題ではなく、農業を含めて全ての産業が共同歩調をとりながら、安定した雇用と社会保障を確約してこそ付加価値のある商品が国内の消費につながり、企業もその収益でよりいっそうの高品質化と差別化ができるのである。

その中で、成熟産業、衰退産業、最先端の技術革新のない企業は生産を人件費の安い海外に移転すればいいのである、それらの企業はいずれ開発途上国のメーカーに取って代わる運命であり、淘汰されるのみである。これからの日本のあらゆる産業は、最高品質の商品を外国に供給する「世界のマザー工場」をめざすべきであり、これが日本の唯一残された選択肢であろうし、以前のように輝かしく「日は又昇る」のである。

先ごろ鳩山首相は温室効果ガスの削減目標を25%に設定したが、おろかな産業界は反対を表明している。なぜ進んで世界にアピールしないのであろうか、温室効果ガス目標を達成すれば、日本の製造業にたいして、世界中から評価賞賛されるし、国民に対しても温室効果ガス削減に挙って参画してもらえるのに、非常に残念である、以前アメリカでガソリン車の排出ガスを規制する「マスキー法」が制定された時、世界に先駆けてホンダがクリアーし他の国産メーカーも次々に追随していったことがあり、これにより日本の自動車産業は大躍進をとげたのである。本田宗一郎や松下幸之助が今の産業界の経営者のチャレンジ精神の無さをさぞかし草葉の陰で嘆いていることだろう。

「北東アジア経済圏」構想について

先ごろ鳩山首相は「東アジア共同体」構想を打ち出しました。この考えに諸手をあげて歓迎します。

富山県に糸魚川という河川が流れておりますが、この川は古代縄文時代より翡翠(ヒスイ)の産地で北東アジアに交易品として輸出されており、朝鮮半島や中国内陸部にまで行き渡り又この翡翠が弥生時代に朝鮮半島で加工され、再び日本に入ってきたのが勾玉「まがたま」であります。青森県の「三内丸山」遺跡も、ここに住んでいた縄文人は九州や遠くシベリアとも交易をしており、およそ7000年前から4000年前の縄文時代の人々は広くアジア諸国との交流があり各地の遺跡の出土品から歴史的事実が認められているのです。  

さて、この地図を見てどこの国かわかるでしょうか、この地図は「日本海」を南北に逆にして表したものです。「環日本海」を取り巻く諸外国をみますと、こんな近くにアジア諸国が数多くあり飛行機なら数時間で行くことが出来ます。縄文時代の人々が小船で行き来して、盛んに交易が栄えたのに、日本はこれまで欧米にばかり目を向けていたのが、いかに不自然でいびつなことであることが、よくわかります。鳩山首相の「東アジア共同体」構想はどのような共同体なのか具体的に内容まで深く踏み込んでおりませんが、まさか友愛だけの共同体構想ではないと思います。ここはアメリカに遠慮することなく、構想をよりわかりやすく述べる時期にきているでしょう。つまり「環日本海経済圏構想」であり、「東アジア」ではなく、「北東アジア」つまり中国、台湾、韓国、北朝鮮、ロシア及び琉球諸島を含めた、ユーロ圏と同じような「北東アジア経済圏」を構築することであります。「共同通貨」「関税なし」「ピザ不要で出入国」など日本海を取り巻く諸国で、新たな経済圏を作ってみてはどうだろうか。現実に中国とベトナム間の貿易ではドル建て決済ではなく、中国元での決済がなされており、又台湾と中国間の経済交流も盛んに行われており、台湾では台湾海峡の軍事境界線は観光名所になっており、有事の際の軍隊配備はなされていないのです。余談ですが「北東アジア経済圏」が構築されたなら共通通貨は、さしずめ翡翠カラーの通貨で呼び名は1ドル、1ユーロに対抗して1ヒスイとし 通貨のデザインは勾玉(まがたま)にでもすれば、どうだろうかなにせ、7000年前の縄文時代から経済交流の実績があり明治以降の欧米との交易など、たかだか140年しか経っていないのである、どのように時計の針を逆回りさせようとしても、世界の経済の中心は中国や日本をはじめとする、北東アジアに大きくうねり始めていることは紛れのない事実であり、これまで数千年の過去の歴史を紐解いても見ても今こそ、欧米との経済偏重を是正すべき時期に、きているのではないだろうか。       

                                         、

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