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スタッフ日記

「ガンバレ東北」

2011年3月28日

「雨ニモマケズ」

                    宮沢賢治

雨ニモマケズ  風ニモマケズ

雪ニモ  夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲ  モチ

慾ハナク  決シテ瞋(イカ)ラズ

イツモシズカニワラッテイル

一日ニ玄米四合ト  味噌ト

少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ  入レズニ

ヨク  ミキキシ  ワカリ

ソシテ  ワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萱ブキノ  小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモ  アレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテ  ソノ  稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ  死ニソウナヒトアレバ

行ッテ  コワガラナクテモイヽトイヒ

北ニ  ケンクヮヤ  ソショウガアレバ

ツマラナイカラ  ヤメロトイヒ

ヒドリノトキハ  ナミダヲナガシ

サムサノナツハ  オロオロアルキ

ミンナニ  デクノボウト  ヨバレ

ホメラレモセズ  クニモサレズ

ソイウイウモノニ  ワタシハ  ナリタイ

 

「雨にも負けず」

雨にも負けず、風にも負けず

雪にも、夏の暑さにも負けぬ、

丈夫な体をもち

慾はなく、決して怒らず、

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と、味噌と、

少しの野菜を食べ

あらゆることを、

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし、分かり、

そして忘れず

野原の、松の林の陰の、

小さな、萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば、

行って看病してやり

西に疲れた母あれば、

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば、

行って、怖がらなくてもいいと言い

北に喧嘩や訴訟があれば、

つまらないからやめろと言い

日照りの時は涙を流し、

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなに、木偶坊(でくのぼう)と呼ばれ

褒(ほ)められもせず、苦にもされず

そういうものに、私はなりたい

「なぁ、あんた」

「なんや、おかぁさん」

「テレビで被災地を見ていたら、気の毒で涙が止まらへんゎ」

「そうやな、家族を失い、家を失い、仕事を失い、、これからどうやって、生きていくんやろうな」

「なんか、手助けしたいけど、、、、」

「おとうさんの心配は、被災地の復興だけでなく、原子力発電所も気にかかるんや」

「とめる→ひやす→閉じ込めるの、作業が早く終わって欲しいんや」

「今、海水で冷やしているんやろ?」

「そうや」

「冷やすのが、失敗したらどうなんの?」

「                                、」

「大丈夫や、絶対にうまくいくから、心配せんとき、おかぁさん」

「あんな、あんた」

「なんや、おかぁさん」

「今晩から、あんたと一緒に寝ても、エエか」

「なんでや、地震が恐いんか、、」

「ちゃう、あんたと一緒に寝たら、私の部屋が空くやろ、、」  

「それで」

「もし、小さい子供連れのおかあさんや、妊婦さんが困っていたら、避難先に部屋を提供してあげようか?」

「そうやな、古い家やけど、受け入れてあげよう?」

「もう少し、様子を見てみようか」

「あと1週間が、山場やな、、、ガンバレ命がけで働くお父さん達」

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