タイヤの消費期限
2022年10月16日
タイトルをご覧になって、タイヤに消費期限なんてあるの?と思われて方もいらっしゃると思います。
殆どの方が”溝が少なくなると交換しなくちゃいけない”と言う認識だと思いますし、後は”ひび割れを指摘された事が有る”位でしょうか。
今回は消費期限を過ぎたタイヤがどうなるのか?を写真を使って説明したいと思います。
1枚目の写真は変形してしまったタイヤの写真です。
何故こうなったのか?
それはトレッド(溝の有る地面に接する部分)の中に入っているクラック(ひび割れ)のせいなんです。
地面に接するトレッドの下層には構造帯としてスチールワイヤーが敷かれています。
このクラックから水が染み込みワイヤーを錆びつかせます。綺麗なワイヤーには弾力が有りますが、それが錆び付くと弾力が無くなり、タイヤの回転で曲げ運動が繰り返される状況で、やがて金属ワイヤーでも折れてしまいます。
一部のワイヤーが折れてしまい変形につながったのが1枚目の写真なのです。
ではこれと消費期限の関係は?と言うヒントが2枚目の写真に出ています。
画像をUpで捉えているタイヤのサイド部に(X2014)と言う刻印が有るのが見えるでしょうか?
この刻印は、20週製造の(20)14年製を知らせる刻印なのです。5008は50週2008年製、1122は11週2022年製です。
このタイヤを交換させていただいたのが2020年でしたから6年で変形した事になります。
こうした観点から、タイヤの消費期限は6年程度と理解して頂きい!と言うのが当店からのアドバイスなのです。
「私の車のタイヤって何時変えたっけ?」とか、「新車から2回目の車検が来るけど、1度もタイヤ交換してないなぁ」と言う方は、一度点検する事をお勧めしております。
それでも問題なく使えるタイヤは幾らでも有りますので、お気軽にご相談下さい。