気象庁は30日14:30、広い範囲に低温または大雪に関する異常天候早期警戒情報を発表しました。発表によると、来週(12月5日または6日頃)からの約1週間、北海道、東北、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部・奄美、沖縄の各地方で平年よりも「かなりの低温」、東北(日本海側)、関東甲信(長野県北部・群馬県北部)、北陸、近畿(日本海側)、中国(山陰)の各地方で降雪量が「かなり多い」となる確率がそれぞれ30%以上になると見込まれています。
気象庁では、農作物の管理に注意するとともに、特に大雪に関する異常天候早期警戒情報が発表された地域では、交通障害や除雪の対応に留意するなど、雪への備えを呼びかけています。
なお、30日発表の最新の1か月予報でも、全国的に気温が平年よりも低い確率が高い予想となっており、特に期間の前半はかなり低くなる可能性があるとしています。

■北海道地方(12月6日頃からの約1週間)
【低温】
・かなりの低温(7日平均地域平年差:−2.9℃以下)

■東北地方(12月5日頃からの約1週間)
【低温】
・かなりの低温(7日平均地域平年差:−2.2℃以下)
【大雪】(日本海側)
・大雪(7日合計地域平年比:223%以上)

※この期間の7日間平年降雪量
・青森県:青森 28cm、酸ケ湯 71cm、むつ 16cm
・岩手県:盛岡 8cm、湯田 39cm
・宮城県:駒ノ湯 35cm
・秋田県:秋田 11cm、横手 25cm
・山形県:山形 11cm、肘折 62cm
・福島県:若松 10cm、猪苗代 18cm

■関東甲信地方(12月5日頃からの約1週間)
【大雪】(長野県北部・群馬県北部)
・大雪(7日合計地域平年比:273%以上)

※この期間の7日間平年降雪量
・群馬県:藤原 38cm、みなかみ 23cm、草津 17cm
・長野県:野沢温泉 34cm、信濃町 24cm、飯山 17cm、小谷 25cm、白馬 18cm、長野 5cm、大町 10cm

※異常天候早期警戒情報とは、社会に影響を及ぼすような平年からの隔たりの大きな天候が発生する可能性を早い段階で発表する予測情報のことで、気温・降雪量を対象としている。情報発表日の5日後から14日後までの、7日間平均気温が「かなり高い」または「かなり低い」となる確率が30%以上と見込まれる場合、または7日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に情報が発表される。