スタッドレスタイヤのメリット
2020年12月3日
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ドライ路面での使用でも快適に走行することが可能で、もちろん雪道や凍結路で威力を発揮してくれる、
多目的で特に冬道では万能な性格をもつのがスタッドレスタイヤです。
タイヤチェーンのように着脱の手間も無く履かせておけばそのまま冬のシーズンは過ごせてしまうというのがスタッドレスタイヤの最大のメリット。
比較的雪の少ない南関東などでも時にドカ雪に見舞われることもしばしばありますから、
降雪に関わらず季節になったらスタッドレスを履かせておく方が最近はほとんどです。
しかしタイヤ交換となると自分でやるには重労働。ゆえにどのタイミングでやるのがいいのか、
タイヤショップへ依頼するにしてもシーズンに入ってしまうと待ち時間も長く
休みの日の大半をつぶしてしまうタイヤ交換ですから、
天候や季節の変化と相談しながら皆さんタイミングを見計らっていらっしゃることと思います。
初冠雪はタイヤ交換の目安
日本は広いですから、
「めったに雪など降らないし、そもそもスタッドレスタイヤなど履いた事が無い」
という人も多いかと思います。
そんな地域の方も含めてですが、スタッドレスタイヤに履き替えるとしたら、いつ頃でしょう?
雪が降る地域では、おおむね平年通りだと初雪が降る時期が、タイヤ交換の始まりです。最初からいきなり平野部に大雪が降る事は少ないので、
近くの山に初冠雪が見られた時、などを基準とすると良いでしょう。
もちろん、雪が降ってから慌ててタイヤ交換をする人も少なくないので、
タイヤショップやカー用品店で数時間待ちになる前に換えておこうという計算も・・・
やっぱり季節になったら早めに交換するのが一番です。
雪が降らない地域では?
しかし、そもそも普段全く雪が降らないし、
年に数回思い出したように降る大雪だけという地域では、そうした目安がありません。
急な大雪で夏タイヤ装着車によるスタック多発の原因でもありますが、
そうした地域にもタイヤ交換の目安となるものがあります。
それが「気温」です。おおむね最低気温が7度を下回るようになると、冬タイヤに交換してもいい時期と言えます。
低温では夏タイヤの性能は落ちてしまう!?
一般的に「夏タイヤ」と呼ばれるタイヤが、その性能を発揮できる気温の下限は7度と言われます。
それを下回るとゴムが硬くなり、路面をつかむ力が弱くなってグリップ力の低下と、
何よりもブレーキ性能が低下してしまいます。
特に濡れた路面で夏と冬のブレーキ性能の違いは顕著で、寒い雨の日にスリップや、急ブレーキでいつもより制動距離が伸びた経験がある人も多いのではないでしょうか。
さらに、硬くなったゴムはモロくすり減りやすいので、その意味でも低温時の装着は効率的ではありません。
そこで登場するのがゴムが柔らかいため低温時でも夏タイヤほどの性能低下を起こさないスタッドレスタイヤです、
雪が降らなくても装着が推奨される理由として、最近浸透してきています。
近年では乾燥路面での性能を重視した優れもののスタッドレスタイヤもありますので、柔らかいスタッドレスタイヤで、雪道や凍結路だけでなく、低温時も安全にドライブしましょう!
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