スタッフ日記

驚異の擬態生物、ナナフシ

2018年9月8日

こんにちは(*^-^*)

 

みなさまいかがお過ごしですか。酷暑も終わりを告げ、頬を伝う風が心地よく感じられます。

 

秋の訪れも、もうそこまで来ていますね。

 

約一か月振りの更新となってしまいました。

 

子供は夏休みで、一緒に昆虫採集なんかに行ったりしましたよ。

 

で、今回は虫のお話について少し書こうかと思います。

 

夏休み中に、大変お世話になっている知人の方から珍しい昆虫、「ナナフシ」を貰いました(*^-^*)

 私も子供も、自然のナナフシは見るのも触るのも初めてで、貰った時は本当に嬉しかったです。

 

二人とも大喜びで、すぐさまナナフシの魅力に取りつかれていました。

 

私は知らなかったのですが、ナナフシは飛ばないんですね。このナナフシは慣れてくるととても人懐っこく、すぐ

 

腕に登ってきたりします。可愛いです。可愛いすぎて、子供と一緒に「ナナミ」と名付けました。

 

「ナナミ」という女の子の名前にしたのにも訳があって、この時はまだこのナナフシが「ナナフシモドキ」

 

だと思い込んでいたからです。「ナナフシモドキ」のオスは滅多に存在するものでははく、今まで国内で

 

10例しか発見例がないとの事。なので、このナナフシはメスだろうとの事で「ナナミ」になりました。 

 

「ナナフシ」について少し調べてみました。

 

私がまず驚いたのは、ナナフシが「単為生殖」を行い、メスだけで繁殖ができる昆虫であるという事です。 

 

通常、生物は交尾をして卵を産みます。これを「有性生殖」といいます。有性生殖ですと、雄と雌のDNAを

 

受け継ぎ、それによって一つの個体となります。が、「単為生殖」では雄の精子が必要ありません。

 

これは、卵といわれるものは、精子が入って受精が行われる事で細胞分裂が始まり、新たな個体へと成長

 

するのですが、卵が受精を経ずに発生を始める例があり、このようなものを単為生殖と呼ぶそうです。

 

つまり、ナナフシは、「有性生殖」でも「単為生殖」でもどちらでもOKとの事なんですね。でも、すごい

 

ですね。自分の身体の有性生殖器官を無理やり無性生殖に変えてしまう事が出来るという事ですよね。

 

ナナフシは、お母さんの遺伝子だけでも大丈夫なんですね。でもお母さんだけの遺伝子でも全く同じ

 

クローンにはならず、違う個体になるそうです。不思議ですね。あれ、じゃあ、ナナフシの雄って

 

必要ないのでは・・・なんて思ってしまいますけど('ω')人間ではお腹の中の赤ちゃんの性別を決めるのは、

 

男性の染色体で決定されるとの事。では「単為生殖」を行う生き物の性別はメスだけの染色体で決定される

 

という事になりますよね。調べれば調べる程、奥が深いです。

 

で、うちのナナミちゃんですが、今回ブログを書くにあたり色々と調べていたら、私ずっと「ナナフシモド

 

キ」だと思っていたのですが、「エダナナフシ」である事が判明しました!何で分かったかというと、

 

先日ナナミが卵を産んで、その卵を観察していたら、どうも卵がナナフシモドキの卵ではない事が分かり

 

ました!これは「エダナナフシ」の卵でした!これから、この卵をどうやって孵化させようかと考え中です。

余談ですが、3億年前に地球上に登場したあのゴキブリも「単為生殖」を行うそうです。ゴキブリって3億年

 

も前と全く姿形を変えていないのがすごいですよね。だから生命力が強いんですかね。

 

昆虫は知れば知る程、新しい発見があって本当に面白いですね(^^)/

 

 

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